自分に合った運動なら身体は壊れない。
あなたは運動する時、負荷について考えたことはありますか?
負荷が強過ぎると、怪我をしやすくなります。逆に負荷が弱すぎると、効果は全くといっていいほど無くなってしまいます。
その人に合った運動負荷があり、適切な負荷量で行うことで怪我なく効果的に運動することができます。
トレーニングをする際に重要な『運動負荷』について書いていきます。
1.適切な運動負荷量を見極めるATポイント
運動中に徐々に運動負荷を上げていくと好気的代謝から嫌気的代謝に変化するポイントがあります。そこから急激に換気量が増加していくんです。
このポイントのことをATポイントと呼びます。運動する中で非常に重要なポイントです。
好気的代謝とは、主に酸素を使用しエネルギーを得る仕組みのことです。有名な有酸素運動というものはこの仕組みを利用した運動になります。
嫌気的代謝とは、主に酸素ではなく糖を使用しエネルギーを得る仕組みです。
運動負荷が強くなっていくと酸素だけではエネルギーが足らなくなってしまうため、糖などの他のエネルギー源を使用しなければならなくなります。よって嫌気的代謝を利用するようになるのです。
嫌気的代謝では筋肉に嫌気的解糖が加わるため、産生物として乳酸が作られ蓄積し始めるポイントにもなります。この乳酸という物質は筋や身体に対して悪影響を及ぼすものになります。
そのため、いかに乳酸を作らず、早期に中和させていくかが運動する中で重要になってくるわけです。
ちなみにアスリートと一般人とではこの仕組みに大きな差ができるため、スポーツ選手は激しい運動をしても耐えられる身体になっています。
とにかく、体力作りの運動をするのであればATポイントを超えない程度で運動し、有酸素運動を続け乳酸をできるだけ作らないようにすればいいんです。
●運動をする時はATポイントを見極めろ!
●イタズラをする乳酸を作るな!乳酸を体から排除しろ!
2.ATポイントはどうやって見極める?
アスリートと一般人で異なるように人によってATポイントは異なってきますので注意が必要です。
日常的に運動している方は、ATポイントが高いため軽い運動でも疲れにくく、普段から運動していない方はATポイントが低いため、軽い運動でも疲れやすくなります。
ちなみに、アスリート並みの運動を目指しているのであればATポイントを超えるようなトレーニングを積んで行かないと効率よく心肺機能は鍛えられません。
「ATレベルでの運動の強さ」(ちょいどいい運動の強さ)の見極める方法は以下の通りです。
① 人と会話をしながら続けられる (鼻歌を歌いながらでも続けられる)
② 「楽」〜「ややきつい」と感じる程度
③ 呼吸が荒くならない
つまり心地よく、長く続けられるくらいの運動が自分に合った運動ということでいいと思います。
3.正しく運動することのメリット
1)運動時の換気能力が改善する
運動時に働く呼吸筋の、筋力や筋持久力を改善させることが可能になります。また、換気効率の改善、筋肉への酸素供給の改善、四肢筋の運動効率改善なども期待できます。
換気能力が改善すると、運動時の呼吸困難感が改善されます。ウォーキングやジョギングで気持ちよく運動できるようになっていきます。
最近、喫煙や運動不足で疲労が溜まりやすいと感じる方は正しく運動してみましょう。
2)ダイエット効果促進
脂肪の燃焼を促進するため、理想的な身体を手に入れるにはぴったりです。
運動を継続させることでより脂肪燃焼効果は高まっていきます。同じ条件下の人でも継続している人は筋肉が糖質のより優先的に脂質を利用してくれるようになるので、普段の何気ない運動がダイエットに繋がるようになるんです。
継続が大事です。これはすごいです。
ダイエットでウォーキングやジョギングを始めようと考えている方はしっかり理解して下さい!
3)アスリート向け!筋疲労が起きにくくなる!
ATポイントが高くなるため、乳酸の過剰生産が起きにくくなり筋疲労を起こしにくくなり、良好なパフォーマンスを維持できるようになります。
また、筋肉の繊維組成が変わっていきます。
持久的運動の継続で、疲れにくいと言われる遅筋という筋肉の種類の割合が高くなります。そのため、軽い運動で疲れにくい身体が出来上がっていきます。運動の種類によって筋肉の種類が変化するって驚きです。
筋肉が運動によって変化するので目的とする能力を向上させるためには運動の種類や強度、頻度を適切に選択することが大事になってきます。
足が攣りやすい、試合で疲れやすい、上手く活躍できないと悩んでいるスポーツを頑張っている方!自分も必死に悩んでました。これだけで改善できるとまでは言えませんが実践してみる価値はあります。
適切な運動で身体を変えてあげましょう!
4.まとめ
自分にあった負荷量で、運動はできるだけ長く続けることが大切です。目的にあった効果を狙い、運動の種類を選びましょう!ちなみに自分は運動大好きマンです。
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