身体の構造は思っているより、ずっと複雑です。
今回は身体はどのようにして動いているのかという点についてまとめていきます。
普段、簡単に動かしている身体ですが、どのようにして動いていると思いますか?
簡単に考えると、骨を筋肉が動かして身体の動きを作っています。
深く考えるとどのようにして筋肉が骨を動かしているのでしょうか?そんなこと考えたことがある人は理学療法士だけだと思いますが、簡単に説明できたらいいなと思います。
身体は不思議でとても興味深く、面白い構造をしています。
1.筋肉はどのようにして動いているの?
人間は筋肉が骨を動かさなければ、動きを作ることができません。
普段、歩いたり、走ったり、座ったり、立ったりといった動きは、様々な筋肉が働きあっていくつもの骨を動かして動きを作っています。
この筋肉を動かしているのは、脳と脊髄と呼ばれるものです。
脳は皆さんが知っている通り、頭の中にある人間の司令塔の役割を果たしているものです。
脊髄と呼ばれるものは、脳から腰のあたりまで伸びている神経の塊です。
脳が司令塔ならば、脊髄は身体に情報を伝える仲介役の役割を果たしています。
この脳と脊髄と呼ばれる部位から筋肉へ指令が伝わり筋肉は動きます。筋肉が動けば骨は動きます。骨が動けば、身体は動くのです。
この連携プレーが上手く作用し合うことで、人間は動くことが可能になっています。
脳と脊髄と筋肉の連携プレーで人間は動く!!
2.動くために身体は必要不可欠
当然だと思いますが、人間は動くためには身体という物質がなければ、動くことができません。
脳と脊髄だけでは何もできません。家電製品はコードだけが電源に繋がった状態では全く機能しませんよね?
電源とコードと電化製品が繋がり電気が流れることで、初めて電化製品は機械として機能します。
それと同様で、脳と脊髄と身体が繋がって脳や脊髄からの司令がしっかりと伝わることで初めて身体は機能します。
ここで、人間の構造は少し複雑になるのですが、ただ司令が伝わって身体が動くだけならばそれは単なるロボットと一緒です。
皆さんは、普段歩く時に筋肉を意識して歩いていますか?
『よし、この筋肉を動かして足を出そう』
『この筋肉が動いたら今度はこっちの筋肉を使って身体をこう動かそう』
そんなことを考えながら身体を動かしている人はいないと思います。
歩く時に筋肉は無意識の内に動いていますよね?何も考えずとも足は動き、歩くことができていますよね?
なぜ、こうして人間が無意識に動けるのかというとそれは、重力などの物理的エネルギーが身体に伝わっているからです。
なんじゃそりゃって思う方がいるかもしれませんが、人間は宇宙に行くと思い通りに身体を動かすことができなくなります。
つまり、無重力な状態(身体に何も力が働かない状態)だと身体は思うように動かなくなります。
身体に重力などの物理的なエネルギーが働き、それに反応して身体は動いているというわけです。
身体が外の力に反応し、その情報を脳へ伝え、脳でその情報を統合し再び身体へ指令を飛ばし筋肉は動きます。このやりとりが瞬間的に何度も繰り返されることで人間は動いています。
ここまで聞くと身体の重要性が分かるかと思います。動きは身体から始まり、身体で終わっているのですから。
身体が壊れてしまえば、歪んだ情報が脳に届き歪んだ情報を身体に送ることになります。歪んだ情報が身体に届けば、動きは違和感ある歪んだ動きになり問題を引き起こす原因になること間違いなしなのです。
壊れたパソコンをどんなに正しく使っても上手く動いてくれないこととほとんど一緒ですね。
人間にとって身体というものがいかに大切かが伝わりましたか?
脳→身体❌
身体→脳→身体
身体が変われば、動きが変わる
身体を動かすのは身体!
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