まずは人の話の聞き方から始めよう。
人の話を聞く際に重要なポイントを簡単にまとめてみました。メンタル心理カウンセラーとして傾聴することの重要性を学ぶ機会がありました。
人の話を聞くということは、人とコミュニケーションを取る上で非常に大切なポイントになるといえます。
実際、理学療法士として多くの方とコミュニケーションをとっていますが、聞き上手になるとその人は本当は何を考えているのか、何を本当に訴えているのかなどその人の本心を見極めることができるようになります。
そして、聞き上手な人に話をする際に話している本人はだいぶ気分が良いです。気分が良くなると言うことは、良い関係性を築きやすくなるということです。
周りを見渡してみて下さい、周りから好かれる人ってよく話を聞いてくれる人だと思いませんか?人から好感を得られやすい人は聞き上手であることが多いのです。
逆に人の話を聞かない人は人から嫌われる原因になることが多いです。自分の話ばかりをして、全く人の話に耳を傾けないような人です。
人は人の話を聞くことよりも自分の話を聞いてもらいたいという欲求が強いので、それを理解しながら話を上手く聞いてあげましょう。
1.相手に対して興味を持つ
単純に人の話を聞く時は、相手に興味を持って話を聞いてみよう!相手がどんな性格なのか、どんな考え方を持っているのか、どんな話をしてくれるのかなど、とにかく相手に興味を持って話を聞くことです。
相手の良いところに目を向けて、先入観を持たず相手との違いを受け入れながら話を聞き入れていきます。余計な批判的な気持ちは捨てて、相手を知りたいという一心で話を聞くことが大切です。
話の中で否定的な接続詞はいけません。
『だけど、そういうけど、でも』といった接続詞ではなく
『それで?、なるほど、そして?』といった促進的な接続詞を多用しましょう。
人は誰でも感心するを持ってもらいたいと思っています。また自分の話に対しての興味を感じると、人はとてもいい気分になります。
しかし、返答を待たずに意見を述べてしまうと相手に自分に興味がないと思われてしまうので、相手の話がひと段落したら自分の意見を言うようにすることが大切です。
2.人の話を聞くときはニュートラルな気持ちになる
自分でゼロポジションと呼ばれる状態を作り出します。心がフラットな状態のことです。
自分の心に悩みや、怒りなどの無駄な感情が湧き出ているような状態では、人の話を集中して聞くことなどできません。相手よりも自分の感情を優先して客観性を失ってしまうからです。
自分の意識を相手に向けて相手の話をそのまま受け止めましょう。そうすると、『この人だったら安心だ、信頼できる』と思わせることができるので心の扉は開きやすくなります。
もし、ゼロポジションになれず自分の中に何か感情が湧き出ている状態であれば、逆に周りの人に話を聞いてもらい自分の感情を整理しましょう。
人の話を聞いて自分が壊れてしまうような状態では何も意味はありません。何よりも大切な自分が最優先です。
3.相手のリズムに流れを合わせる
相手がゆっくりであればこちらもゆっくり、相手のテンポが早いならこちらも早くというように話のテンポを相手に合わせることで心地よく会話のキャッチボールを行うことが可能です。
こちらは人によって臨機応変に話し方やリズムを変えなればならないのでかなり難易度の高いテクニックだと思いますが、実践あるのみです。
これは、親近感を相手にもたらすことでより良い関係を築きやすくさせる心理効果もあるので効果は抜群です。
4.ペーシングとおうむ返し
先ほど説明したものに似たテクニックになりますが、これも相手の話し方や動き方、言葉遣いを合わせるというペーシングと呼ばれるテクニックになります。
相手の真似事をするようなことです。相手との共通点を多く作り出すことで、親近感をもたらし話やすい環境を作ることが可能となります。
また、相手の言葉をおうむ返しするという、バックトラック(おうむ返し)と呼ばれるテクニックがあります。
具体的には、相手の語尾を繰り返す方法などがあります。
『昨日、待ち合わせに遅刻して謝ってこない奴がいて腹立ってるんだよ。』
『腹に立ったんだね。』
『自分が悪いと思ってないのかなー。』
『悪いと思ってないんじゃないかな。』
単純に話を聞くだけなら、このような方法は相手の意見をしっかりと受け入れる形になるので話は弾みやすくなります。
人によっては不快に感じる方もいるかと思いますので、やり過ぎ注意ですね。
●ひたすら相手に興味を持つ!
●無駄な感情を抱いたまま人の話を聞いてはいけない!
●相手とリズムを合わせて弾みの良い会話を!
参考図書↓↓