【心の話】一流ほど「のんびり」を大切にする理由——羽生善治の休日に学ぶ、脳科学的に正しい休み方とは?

【心の話】一流ほど「のんびり」を大切にする理由——羽生善治の休日に学ぶ、脳科学的に正しい休み方とは?

「もっと効率的に働きたい」「仕事で成果を出したい」と思う人ほど、ついスケジュールを詰め込み、休みの日までタスクをこなそうとしてしまいがちです。

しかし、一流の成功者たちは、むしろ「何もしない時間」を大切にしているといいます。

例えば、将棋界のレジェンド・羽生善治九段は、オフの日に何をしているのかと聞かれると「ソファに座ってのんびりしています」と答えました。

驚くことに、本を読むわけでもなく、音楽を聴くわけでもなく、ただボーッとするだけだといいます。

この「ボーッとする時間」には、実は脳科学的に大きな意味があるといいます。

脳科学者・茂木健一郎氏は、それを 「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」 の働きと関連づけて解説しています。

もし、最近

予定を詰め込み過ぎている
疲れが取れない
いつでも身体がだるい感じになっている
考え込み過ぎてしまう

そういった方はこれを読んで、『ぼーっとする習慣』を作ってみましょう!もしかしたら、明日から心と身体の疲れが何か変わっていくかもしれませんよ?

ハードゴリ男さん
ハードゴリ男さん

ぼーっとするだけで何が変わるんだ?

1.ボーッとしているとき、脳はむしろ活発に働いている?

私たちの脳は、意識的に考えごとをしているときよりも、 何も考えていないときに活発になる神経回路 があります。

それが「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」です。

DMNは、前頭前野や扁桃体など、脳のさまざまな部位をつなぐネットワークで、 アイドリング状態 にあるときに特に活性化します。

車で例えると、アクセルを踏んでいないのにエンジンが回転している状態です。

このとき脳が何をしているのかというと、 「情報の整理と統合」 です。

例えば、レストランでは閉店後にスタッフがその日の営業を振り返り、情報を共有し、改善点を話し合います。それと同じように、DMNが働くことで、私たちの脳も過去の経験を整理し、新しい発想を生み出しやすくなります。

•脳にはアイドリング状態である、DMNモードがある!
•ぼーっとする時間は、脳がDMNモードが優位に働き、脳の中で情報を整理して統合していく作業を行う
•つまり、新しい発想を生み出しやすくさせる

2.「休む」の本当の意味——羽生善治の集中力の秘密

羽生善治九段のようなトップ棋士は、対局中に何千手先まで考え、たった一つの手を決めるのに多量のエネルギーを使うと言われています。

名人戦ともなると、朝9時から夜9時まで集中し続けることが2日間続くこともある。そんな極限の思考を続けるには、脳のコンディションを整える時間が不可欠です。

いわば休まざるを得ない状況ですよね。

つまり、羽生九段が 「何もしない時間」を意識的に取るのは、脳をリセットし、次の勝負で最高のパフォーマンスを発揮するため なのです。

これは、 私たちが仕事で成果を出すためにも応用できる考え方 です。

生活の中で蓄積されたストレスを抱えたまま、仕事をしていては良いパフォーマンスで仕事をできるはずがありません。

トップ棋士のように脳を休める『ぼーっとする時間』が良い仕事をするためにも私達には必要なのではないでしょうか?

•将棋では長時間集中する必要があり脳は大きな疲弊状態となりやすい
•『ぼーっとする時間』で脳をリセットすることで、最大のパフォーマンスを発揮できるようになる!

3.成功者は「タイミング」を見極める——焦らず、全体を見渡す力

茂木健一郎氏によると、多くの成功者が共通して大事にしているのは 「タイミング」 だといいます。

例えば、スティーブ・ジョブズは座禅を習慣にし、じっくり考えながら製品の発表のタイミングを計っていたといいます。

Googleも社内でマインドフルネスを取り入れています。一方で、イーロン・マスクは座禅をしませんが、柔術などアクティブな方法でマインドフルネスを実践していると言われています。

彼らの共通点は、「目の前のことにとらわれすぎず、広い視野を持っている」ということです。

逆に、失敗しがちな人ほど 自分の思いが先走ってしまい、全体を見渡せていない 傾向があるのです。

焦らずじっくり、周りを見渡しながら脳内を良好なパフォーマンスに保っていきましょう!

ハードゴリ男さん
ハードゴリ男さん

物事を俯瞰してみることは大切だな。自分の思い込みだけで行動をし続けると脳が疲れ切ってしまうみたいだな。

4.現代人におすすめの「マインドフルネス習慣」

マインドフルネスを高める方法は、人によって合う・合わないがあります。茂木氏は「座禅は必須ではない」と述べていますが、代わりに 以下のような簡単な習慣 を推奨しています。

1. シャワーを浴びる

• シャワー中は「感覚遮断」が起こり、余計な情報が入ってこないため、自然と瞑想状態になりやすい。

• SNSや仕事の情報から離れられるので、超多忙な人にも向いている。

2. ランニングやウォーキングをする

• 単調な運動をしているときも、DMNが活性化しやすい。

• 走りながら無意識に問題を整理し、新しいアイデアが浮かぶことがある。

3. 「何もしない時間」を意識的に作る

• 羽生善治九段のように、 ただソファに座ってボーッとするのも立派なマインドフルネス。

• あえて「何もしない時間」を作ることで、脳の整理が進み、クリエイティブな発想が生まれやすくなる。

4.サウナに入る

•アツアツのサウナに入っている時、脳は一点集中モードのTPNモードになり、そこから水風呂に入り外気浴の段階に入ると適度にDMNモードを働かせられるようになる

•外気浴中は、なにもせずに『ぼーっとする時間』なのでマインドフルネスに近い状態を作れる。

まとめ:効率を上げたければ、あえて「のんびり」すること

「忙しいから休めない」と思う人ほど、意識的に のんびりする時間 を取るべきです。

なぜなら、 何もしない時間こそが、脳の情報整理を促し、次の行動の質を上げるから です。

将棋界の天才・羽生善治九段も、「ただボーッとする時間」を持つことで、極限の集中力を維持し続けています。

仕事で成果を出したいなら、むやみに頑張るだけでなく、 「休み方の質」 も意識してみてはいかがでしょうか?

私がこの記事を書いたよ!

yushi-k1

yushi-k1 男性

幼少期からサッカーを続ける→身体への興味が湧き理学療法士の道へ→総合病院に勤務→訪問リハビリへ転職|一般の方々の身体についての興味や知識の少なさに驚愕/低給料で十分な学びが得られない→心と身体の一般的な知識の共有、副収入を目的にブログを開設|心身共に健康的な生活を送ることができるような情報と良質な商品の紹介を発信していきたいと思います!●所有資格/理学療法士/JADP認定メンタル心理カウンセラー®︎

トップへ