人間の生の源である心臓は元気ですか?
大人の心臓は重さ約250gで拳を握ったくらいの大きさの臓器です。
こんなに小さく頼りない臓器ですが、全身に血液を巡らせるポンプ役という、生命維持の要となる役割を担っています。
そんな心臓の機能を落とす恐ろしい病気が『心臓病』と呼ばれる病気になります。
一度心臓病にかかると心機能の低下によって、少し歩くだけで息切れが生じたり、毎日怠惰感や疲労感を感じたりと人生を狂わせる原因になったりします。
そんなことにならないように今から元気な心臓を作るために『心臓病』を予防していきましょう!
1.心臓病とは?
心臓病とは、心臓に起こる病気を総称したものになります。今回は心臓病の中でも身近に起こりうる代表的なものを紹介します。
①狭心症
ある一定の運動や興奮によって心臓の働きが活発化し、心筋自体への血流供給が不足した際に生じる病気の総称です。
心臓には心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管があります。もちろん心臓は冠動脈から栄養をもらわないと働けません。
この重要な役割を持つ冠動脈が動脈硬化によって通り道が狭くなっているとします。狭まっている血管の奥で一時的に栄養がたくさん欲しい状態になると、そこに血液が十分に回らず、血流不足状態となるのです。
そうなると、胸の痛みなどの症状を訴えるようになります。
これを狭心症と呼びます。
血管が狭くなって、心臓の一部が栄養不良になるってことやな!!
②心筋梗塞
この病気は一度は聞いたことのある病気でしょう。即死する可能性もある非常に恐ろしい病気です。
心臓の一部に血液が完全に供給されなくなり心筋が壊死してしまい機能しなくなるという病気です。
動脈硬化によってできたプラーク(血管内のゴミ)が血管に詰まり、血管が破れてしまうことで血流が完全にシャットアウトされます。
先ほどの狭心症とは異なり、完全に血流が途絶え、心筋が壊死していってしまうということはどれだけ恐ろしいものか分かりますか?
今度は栄養不良どころの話じゃないね!
心臓が壊れてっちゃうのか. .
③心臓弁膜症
心臓は4つの部屋に分かれているのですが、その4つの部屋を分けている扉が弁と呼ばれる構造になります。
その扉が加齢などの理由で上手く働かなくなるのが『心臓弁膜症』です。
心臓の部屋がゴチャゴチャしてしまったら、心臓がうまく機能しなくなってしまうことは想像できると思います。
2.心臓病を予防するには?
❶食事と運動で肥満を予防する
肥満は心臓病の危険因子となっています。加えて、高血圧、高脂血症、糖尿病も危険因子となっています。
これらが重なることで更なる心臓病へのリスクを上昇させます。
これら危険因子が2つ当てはまるひとは何もないひとに比べて心臓病にかかるリスクは約10倍となります。
肥満+その他二つ当てはまる人は約30倍です。約30倍ですよ?考えただけでも恐ろしいです。
そんな恐ろしいことになる前に予防するには内臓脂肪の肥大を改善させれば、極めて効果的だということです。
危険因子の共通した要因が内臓脂肪の肥大というからです。
心臓病に直結するのは、そのブヨブヨのお腹についてる皮下脂肪ではなく、その奥に眠っている内臓脂肪です。内臓脂肪は血液の質を悪化させます。血液の質が悪化すれば血管はダメージを受けることになるでしょう。
内臓脂肪を減らすためには
- 高脂質、高糖質の食事を控えるように食習慣を見直す
- ウォーキング等の週3回以上の運動習慣を持つこと
❷心臓に休みを与えよう
心臓はずっと働いているとそりゃ疲れます。あなたも休みがないと辛いですよね?
『働きすぎ』と『不眠』は突然死の二大要因と言われています。
時間外労働が多く、働いている時間が長い人は心筋梗塞にかかりやすいというデータもあります。
1日に11時間以上働いている人は、7~8時間の人に比べると2.4倍高くなるという研究結果があります。
いくら仕事が充実しているとはいえ、急死のリスクを上げているのであればそれは人生の優先順位は大いに間違っているといえます。命がなければ好きな仕事もできないのですから。
働きすぎていると感じた方は働き方改革をしましょう!
❸タバコを今すぐやめよう
せっかく❶、❷を改善させたとしても、タバコを吸っていたら動脈硬化を進めていき全く意味を持たなくなってしまいます。
タバコは百害あって一利なしです!!
タバコの他に夢中になれる趣味を見つけましょう。
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