あなたの身体は左右に曲がっていませんか?
今回は、ラテラル・ラインと呼ばれる筋膜の繋がりについて簡単に説明していきます。
筋膜についてよく分からない!
何だそれ!美味しいの!?
そんなことを感じた方はこちらの記事を参照してみて下さい!
ラテラル・ラインの筋膜について学ぶことで、身体の左右バランスや姿勢の改善に役立つかもしれません。
人間は元々左右非対称の生き物ですが、度を超えて左右のバランスが悪くなると、右側だけか左側だけかどちらかに負担がかかりやすくなり、変形性関節症に繋がる恐れもあります。
大事な資産である身体のアンバランスに早く対処し、バランスの良い身体を手に入れてやりましょう!
1.ラテラル・ラインとは?
簡単に説明すると、身体を両側から支える筋肉の繋がりのことです。
このように、身体の側面を首から足の外側まで靴紐を交差させて編み上げるように繋がっています。
筋肉の名称で繋がりを説明すると
- 頭板状筋/胸鎖乳突筋
- 肋間筋
- 腹斜筋
- 臀筋/大腿筋膜張筋
- 腸脛靭帯
- 腓骨筋
というように頭から足まで繋がっています。こんなにも長く筋肉が繋がっているって不思議ですよね。
2.ラテラル・ラインの機能とは?
主に姿勢の前後バランスを取り、両側で左右バランスを取ることだと言われています。
前面と後面の筋肉の間に位置することで前後の力の仲介役として重要な役割を持っています。また、体幹と下肢を協調的に安定化させるように機能し、動いている時でも身体構造が崩れないようにします。
身体を『動かす』というよりも、『ブレーキ』としての役割が強いと言えます。そのため、スポーツなどで激しい運動をする人にはこの筋膜ラインを鍛えることで無駄な動きを抑えられ、省エネな動きを獲得できるようになるはずです。
もし、右のラテラル・ラインの筋膜が縮んでいったら身体はどうなっていくと思いますか?
私は力ずくで身体を引き伸ばすから、身体の形は変わらないわ。
普通の人間はそんなことできません。普通であれば身体は右側に縮んでいき右に傾いていきます。
そうなると、身体はあの手この手で重心の位置を戻そうと、曲がった身体で必死に楽な姿勢を取ろうとしてきます。
これでは無理な身体の使い方になるので色んな場所に不調を来すようになるでしょう。一旦鏡の前に立って自分の姿勢を観察してみると良いでしょう。主観的には姿勢は分からないので。
この筋膜を深くまで考えると、ディープ・ラテラル・ラインと呼ばれる筋膜も存在します。この筋膜も姿勢制御に大きな役割を果たすのですが、加えて呼吸機能にも大きな影響を与える筋膜です。
そのため、この筋膜の縮みを改善させると呼吸も楽になる可能性だってあるわけです。腰回りのストレッチで胸郭や横隔膜にまで影響を及ぼし、柔らかくさせることができます。
筋膜の繋がりならではの方法で、普段伸ばし辛い筋肉まで繋がりを考えることで伸ばすことができるという利点があります。
3.ストレッチ方法は?
一番簡単なストレッチ方法は、ラジオ体操にもありますが、足と手を広げて身体全体を横に向かって引き伸ばすストレッチです。
身体を横に曲げる運動です。
別法で力を抜いて棒にぶら下がるだけというストレッチがあります。この方法は身体のどこらへんが硬いのか調べることができるのでおすすめです。
わたしゃ、ぶら下がるのは得意だけど、私の重みに耐えられる棒はこの世に存在するのかしら。
他にも多くのストレッチ方法はありますが、一番簡単にできるものだけをお伝えしてみました!
参考図書はこちら↓