あなたのしつこい腰痛は筋膜の影響があるかもしれません。
今回は、背部を形どる筋膜『バックライン』についてのお話です!
人にある筋膜の中でもフロントラインとともに重要な役割を果たしています。
前と後ろにある筋膜のバランスが崩れると、大きく背中が曲がっていくことになったり、逆に腰を反るような形となったりと腰部に大きな負荷をかける原因となり得ます。
その状態を長期間放置していると、思わぬ病気に繋がってしまうことも考えられます。
脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどの歩行障害を引き起こす病気につながってしまうかもしれません。
将来を不安がっているだけでは未来は変わりません。今行動して楽しい未来を作っていきましょう。
⚠︎こんな人にオススメ!
・腰痛持ちの人!
・自分の姿勢が気になる人!
・筋膜に興味がある人!
1.スーパーフィシャルバック・ライン(SBL)とは!?
スーパーフィシャルバック・ライン(以下SBLと略す)とは、足底から頭頂までカメの甲羅のように身体後面全体を繋ぎ保護している筋膜です。
帽状腱膜ー脊柱起立筋ー仙結節靭帯ーハムストリングスー腓腹筋ーアキレス腱ー足底腱膜、短母指屈筋
図を確認して分かる通り、頭の上から足の裏まで一つの筋膜で繋がっている状態です。
この筋膜は立位姿勢をとって、膝が伸びるとSBLは筋筋膜が統合された1本の連続ラインとして機能します。
背中に1本の棒を入れたように背筋が曲がりにくくなるように手助けしてくれます。
2.SBLの姿勢機能とは!?
SBLの全体的姿勢機能は、身体を直立伸展した状態に保ち、体幹の前屈のように身体が曲がるのを防ぐ役割があります。
また、脊柱は真っ直ぐではなく通常S字カーブを描くように彎曲しています。この彎曲が背中の骨や筋肉にかかる負担を大きく減らしてくれているのです。
この彎曲を形成するためにもSBLは一役買っています。
しかし、このSBLが働き過ぎてしまうと筋に短縮が生じ、脊柱の過進展が生じます。後ろに反り返ってしまうような形です。
背中にこの過伸展が生じると身体はどうなると思いますか?
背中を無理に伸ばして長時間生活をしてみて下さい。腰が痛くなって生活がままならないはずです。
大事な脊柱の彎曲がなくなり、筋肉に負荷がかかり続ける事で筋肉は硬くなっていきます。
続いて筋膜自体も短縮が進み、筋膜で連結している頭から足の先までその悪影響が生じることになりかねません。
最近、身体の後ろ側に違和感を感じる人はSBLに何かしらの問題があるかもしれませんよ。
3.簡単!SBLの硬さチェックとストレッチ方法!
◇SBLの硬さチェック
背もたれのない椅子に座って、痛た気持ち良くなる程度に前頭部の重さで項垂れてみて下さい。
首筋から背中までどこで突っ張りを感じるかでどこが硬くなってしまっているのかが分かります。
また、膝を伸ばした立位姿勢から指先を床に向かってゆっくり伸ばしていきます。
背中から腿裏、膝裏にかけてどこで突っ張りを感じるかをチェックしましょう!
◇SBLのストレッチ方法
❶床に座って長座体前屈を行う(低難易度)
❷仰向けから後転するような形で足を床につけます(鋤のポーズ)
※すきのポーズと呼ばれるヨガのポーズですが、かなり高難易度のストレッチになるのでやり方には十分に注意しましょう。ネットで検索するとすぐに出てきます。
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