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【認知症の話】認知症の周辺症状と認知症の人との関わり方!!

近年急増しているのが、認知症と呼ばれる恐ろしい病気です。

近年急増しているのが、認知症と呼ばれる恐ろしい病気です。

 

認知症と聞いて皆さんはどんなことを思い浮かべますか?

 

認知症は単にボケるという簡単な症状ではありません。認知症になると自分という存在を忘れてしまうだけでなく、周りの介護を必要とし、周りの人達は多大なる負担をしいられるのです。自分という存在を壊すだけでなく、周りの人に迷惑をかけてしまう病気なのです。

 

現状、病院に入院してくる患者さんは認知症を患っている方が非常に多いです。まるで子供に戻ってしまったかのように、大騒ぎしている方が多いのです。

 

自分の知らない間に認知症となっているケースが多いので、事前に予防していく必要があります。

 

しかし、認知症について最低限の知識をつけておくことをお勧めします。
認知症の恐ろしい症状を今一度確認し、危機感を抱きましょう!

そして、身近に認知症となってしまった方がいるといる人には認知症の方への正しい関わり方をお伝えします!

 

1.認知症の周辺症状とは?!

認知症の周辺症状とは、行動・心理症状とも言われ身辺の環境に起因して起こる症状を指します。

 

認知症には周辺症状をと同じく、中核症状と呼ばれるものがあります。

 

中核症状とは脳の機能の低下により引き起こるもので、脳の細胞が少しずつ死んでしまうことで判断力の低下や物忘れといった症状を指します。

 

それと比べ認知症の周辺症状は、周りの環境や本人の性格により現れるもので、今までの行動と比べ他人に対しての言動や行動が変化する場合が多く見られます。

 

認知症の周辺症状は更に9つに分類が可能です。

 

1つ目は不穏や暴力です。

これは今までの落ち着きをなくし、周囲の人間へ攻撃的な態度で接してくる症状で身の回りの世話をしてくれる人物にまで暴力を振るうことがあるため、認知症患者の症状の中でも最大の問題と言われています。

 

2つ目は本来食べることのできない紙くずや植物といったものを食べてしまう症状です。

原因としては視力の低下で物の判別がうまくできなくなることや、味覚が鈍るためと言われています。

 

3つ目は抑うつ状態です。

眠れない、食欲がわかないといった症状が代表的で、周りから邪魔者扱いされているといったネガティブな考えに陥りやすい傾向があります。

 

4つ目は徘徊です。

これは耳にすることが多い単語だと思いますが、言葉通り自宅や施設から出て目的もなくさまよう行動を指します。周りが理解できなくても本人に目的があるため起こる行動と考えられており、そのまま行方不明になる人も多いといわれています。認知症の方から目が離せなくなるのはこの症状があるからです。

 

5つ目は介護の拒否です。

不穏や暴力と少し似ている部分はありますが、こちらは介護しようとしても言うことを聞いてくれないといったものになります。介護する側からしたらかなり厄介ですね。
これは本人にこだわりや行動に対するストレスがあるため起こるのではないかと考えられており、無理強いしないこと大切です。

 

6つ目は人格変化です。

不穏とも似ており穏やかな性格の人が暴力的になったり、無口だった人が急に陽気になって笑い出すといった症状があげられます。

私はこの症状が一番悲しい症状だと感じます。認知症となった当の本人は生きているのに、昔の人格が死んでしまっているからです。生きていても、昔のその人に会えなくなるんですからね。

 

7つ目は妄想です。

代表的なものが物を盗られたという妄想で認知症を発症した人の中で多くみられる現象です。

 

8つ目は幻覚や錯覚です。

脳に異常が現れてきた場合頻繁に起こる症状で、健常者と比べると妄想を現実ととらえ騒ぎだす場合が多くみられます。

 

9つ目は不眠です。

高齢者によく起きる症状で、神経伝達物質の量が変化することで起こりやすいといわれています。

 

周辺症状に対する治療法はいくつかあるので、周りと協力して正しく対応していくことがポイントといえるでしょう。

 

2.認知症の人との正しい関わり方

認知症の人とコミュニケーションをとる場合、こちら側の話し方1つで相手の機嫌がかなり変わり、穏やかになることもあれば、反対に怒ってばかりになることもあります。

このため、認知症の特徴を最初に掴むことが大事になります。認知症の人は自分の気持ちをうまく表現することができません。子どもと接するような感覚でコミュニケーションをとるくらいの気持ちが求められます。

 

①どんな言葉があったとしてもまずはそれを受け入れる

通常のコミュニケーションであれば、間違ったことを言ってたとすればそれを是正する、否定するといったことをして間違いであることを伝えることができます。しかし、認知症の人の場合はこうした是正や否定を最初にしてしまうと、ないがしろにされたという気持ちが先に出てしまい、結果として取り乱す人が出てくることになります。

そのため、明らかに間違っていたとしても、まずはそれを受け入れるということが大事になります。また、相手の意見を否定し、自分の意見を述べても同様のことが起こるため、基本的には肯定してあげるという気持ちが必要です。

 

②認知症の人と近くでお話をすることを心がける

認知症の人は常に安心を求めています。近くで話すことにより、ちゃんと扱ってくれているというのも相手に伝わります。遠くからではそうはなりません。

できる限り目の前で優しく、言葉もゆっくり話すという癖をつけていくことが大事です。

 

③話す中身に関しても短めにする

普通は、こういうことになっているからこれをしてと、こういう状況だからこうしてほしいということを伝えます。

しかし、認知症の人はすぐに忘れてしまうため、なぜそれをしなければいけないのかを理解できず、そのことで怒ってしまいます。

やってほしいことを短い言葉で伝えるということが求められ、とにかく簡潔に話すことが必要です。

 

④粗相をしてしまっても攻めない

粗相をしてしまう認知症の人は多く、その際に不安に駆られる人がほとんどです。

そんな時に何をしているのかと叱りつけたところでパニックになります。

粗相をしたという事実をすでに忘れており、叱られたことだけが印象に残り、傷つきます。

本人の気持ちをまずは受け止めてあげること、つらい気持ちになっていることを感じ、その気持ちを肯定してあげることが何よりも大切です。

 

 

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