こんにちは!
今回は『人とのコミュニケーション』のお話です!
理学療法士という仕事は患者さんにリハビリをしていくのですが、何かとご指導をさせていただく機会がかなり多いです。
患者さんに対して、動作指導をしたり、家族さんに対して介助指導や環境指導をしたりと人に何かを教えるという機会が多々あります。
指導が上手な人はさらっと説明し、教えるべきことをしっかり伝えることができますが、指導が下手な人は相手が理解できぬまま、時間だけが過ぎていくといった最悪な事態も起こり得ます。
こんなことから人に指導することの難しさと指導方法を学んだのでここに調べたことを記しておきます。
歳を重ねるにつれて、この指導能力というスキルは日に日に重要になっていく気がします。
後輩への指導でもそう
子供への指導でもそう
対人指導能力が高ければ色んな場面で役立つこと間違いなしです!
指導能力に関連するコーチングスキルと聞き上手になる方法については昔の記事でも書いてますのでご参照下さい!
↓↓
↓↓
1.最低限!第一印象を大切にする!!
皆さんはメラビアンの法則と呼ばれる法則を知っていますか?
メラビアンの法則では「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%と提唱されています。
実は人の第一印象はたった3秒で全てが決まると言われています!
目から入ってくる情報がなんと半分以上!
いかに見ためが大事かがわかりますね。
あなたのイメージが決まる最初の3秒なのです!
人と関わる上でのスタート地点が第一印象です。
最初からマイナススタートだと、いくらコミュニケーションが上手な人でも印象を良い方向に巻き返すのは難しくなってしまうでしょう。
逆に第一印象が良ければ、その後のコミュニケーションもスムーズに進んでいくこと間違い無いです。
相手が警戒を解いてくれれば、本音やニーズを引き出しやすくなり、ラポールの形成も上手く構築できていきます。
あなただったら、不清潔そうな見た目をした人から何かを教えてもらいたいですか?
それとも、清潔そうな見た目をした人から何かを教えてもらいたいですか?
人は見かけによりませんが、ほとんどの方は第一印象が良かった人から何かを教わりたくなることでしょう。
とにかく、初対面の人に会う時は第一印象をよくするために何ができるかを考えるべきなのです。
もし、苦手だと思う人と対面した時であっても第一印象をよくするために、表に苦手を出さないようにしましょう!
❶身だしなみを整える(髪、爪、髭、皮脂、汗…etc)
②ニコニコ笑顔
❸アイコンタクト(視線は同じ高さで)
④挨拶&自己紹介の言葉
最低限、第一印象を変えるためにもこの4ポイントは押さえていただきたいです。
●人の第一印象は見た目の三秒間で決まる!
●第一印象でコミュニケーションは変わる!
2.伝え方のテクニック!
❶やる気を出させる伝え方
どんなに上手く教えようと頑張っても、相手がやる気を出してくれず上手くいかなかったなんてことはありませんでしたか?
そんな時に役立つのは『未来肯定型テクニック』です。
人は未来のことを肯定的に考えると気分が明るくなります。
その心理効果を応用したテクニックになります。
例えば、上手く物事が進まずに悩んでいる人に対して
できるだけ未来に向けて視点を変えさせられるように誘導していきます。
また、肯定的な未来を想像できるように誘導させると効果抜群です。
これは過去に視点を向けさせています。
確かに過去を振り返って反省点を考えることも非常に大切な作業ですが、そればかりに終始してしまうと
『次はこうしよう、ミスをしないようにしよう』と守りの姿勢になってしまうようになってしまいます。
過去に視点を向けさせるではなく、未来に向けて視点を向けさせられるように誘導しましょう!
❷嫌な思いをさせない伝え方
せっかく教えてあげたのに、逆ギレされたり、嫌な顔をされたなんてことはありませんでしたか?
それはもしかしたら教え方が命令形になってしまっていたのかもしれません。
プライドの高い人に何かを教えるときに命令形の教え方では上手くいきません。
普通の人であっても仲良くもない人に命令させたらよく思う人はいませんよね?
突然、電車のなかで見知らぬ人に注意された
まだ仲良くない友達から命令を受けた
多分、若干イラつくか、聞く耳を持たないでしょう。
命令形になってしまう教え方はyouメッセージとなっていたかもしれませんよ。
youメッセージとは、第一人称があなたとなっている教え方のことです。
例えば、人に対して何かを注意したい時
何か違いは感じますか?
前者だと命令口調となって言葉が強いように感じます。
逆に後者は若干柔らかいように感じませんか?
後者はIメッセージと呼ばれ、第一人称が『私』となっているのです。
少し言い方を変えるだけで、強い言葉が柔らかく変化します。
3.いかに相手のモチベーションを上げることができるか
私は人に何かを教えるときに重要なのは、相手のモチベーションをいかにコントロールすることができるかだと思っています。
ただ、相手の考え方を変えさせても相手のモチベーションを変えることが出来なければ、その行動は長く続きません。
だからこそ、脳筋のただ叱って力で相手をねじ伏せる指導ではなく、指導者側が楽をせず工夫して相手をコントロールするのが良い指導方法だと思っています。
モチベーションを上げるためにはどんな関わり方が対象に合っているか、一番最適な指導法はどんな方法かを対象によって使い分ける必要があります。
とても難しいスキルであり、上手くいかないことも多いスキルですが、自分も相手もハッピーになれる最高の指導方法だと感じています。
リハビリをする中でも、相手のモチベーションをコントールするのは大変ですが、自分の関わり方でやる気を出してくれた時は非常に嬉しいです。
今一度、自分の指導方法について考えていただくきっかけになってもらえたら嬉しいです。