今回は何かと痛みによって悩まされる肩関節についてのお話です。
年を重ねていくと、四十肩、五十肩というように肩の痛みに悩まされることも多いかと思います。
肩関節は非常に怪我をしやすい関節の一つなのです。
数多い肩の疾患の中で今回は誰にでも起こりうる、肩峰下インピンジメント症候群と呼ばれる障害について詳しく書いていきます。
肩に炎症を引き起こし、様々な疾患に繋がりかねない障害です!
もし、肩の痛みが続いている方は必見です。
1.肩峰下インピンジメント症候群について
まず、インピンジメントとは衝突、激突という意味があります。
肩峰下インピンジメント症候群とはその名の通り、肩峰と呼ばれる場所の下に肩関節の骨頭が衝突することで炎症が起きる障害のことです。
正常であれば、肩関節に動けるだけの隙間がありますが、何かしらの異常をきたすと隙間が狭くなり、骨同士が当たりやすくなります。
では、なぜ隙間が狭くなってしまうのかについて考えていきます。
様々な要因がありますが、一つは肩峰下滑液包の異常です。
肩峰下滑液包とはいわば、隙間にあるクッションのようなものです。
クッションがあるからこそ、衝突を防いだり、骨の動きを手助けできたりするのです。
このクッションが硬くなったり、べったりとくっついたりしてしまうと正しく働かず、インピンジメントを引き起こす原因となっていきます。
次に腱板機能の破綻によるものです。
腱板とは聞き慣れない言葉だと思いますが、簡単に言うと肩関節を取り囲む筋肉の総称です。
4つの筋肉から構成されており、肩関節がすっぽ抜けないように引きつける役割があります。
この腱板機能が破綻するとどうなると思いますか?
肩関節の安定性がなくなり、肩関節はユルユルになってしまうのです。
ユルユルになった肩関節は暴れ放題です。
その結果色んな場所に衝突し、肩関節を壊していきます。
それが、インピンジメントを引き起こすのです。
●肩関節のクッションの異常
●腱板機能の破綻
2.特徴的な痛みとは?
肩峰下インピンジメント症候群の特徴的な痛みを紹介していきます。
当てはまる人は肩峰下インピンジメント症候群を引き起こしている可能性が高いと考えられるので悪化する前に病院へ受診しにいきましょう!
何かあってからでは遅いですよ!
①肩甲骨を抑えて肩を真横に向かって動かすと痛い
痛くない方の腕で痛い方の肩甲骨を上から抑えて、痛い方の腕を上に向かって動かします。
その時に痛みが生じる場合は危険です。
②肩を内側に捻ると痛くなる
降参する時に両腕を外に広げて手を挙げますよね。
何も持ってないですとアピールする時のポーズです。
その状態から肘を下さず、腕を前側に倒して指先が地面を向く様に捻ってみましょう。
その時に痛みが生じる場合は危険です。
3.肩峰下インピンジメント症候群を予防するには?
まずは肩甲骨をしっかり動かせる様にしましょう!
肩甲骨が硬くなって動かないと、肩関節を動かす際につまりやすくなってしまいます。
肩甲骨のストレッチを行うことで肩関節の機能は確実に改善していきます。
次に腱板機能を鍛えましょう!
腱板とは先程説明したように肩関節を支える筋肉のことです。
肩のインナーマッスルとも呼ばれているので、このインナーマッスルを鍛えていきましょう。
四つ這いになってハイハイすることや四つ這いでストレッチすることは肩甲骨や腱板機能のトレーニングになるためオススメですよ!
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