今回は最近話題となっている筋膜と呼ばれる身体の組織についてまとめていきます。
筋膜とは簡単に説明すると全身を形取る膜上の組織になります。
筋膜の形によって身体の形が変わるといっても過言ではありません。
もし姿勢が歪んでいたとしたら、筋膜が歪んでいる可能性もあり得ます。
筋膜は最近になって研究が進み、様々な機能を持っていることが徐々に分かってきています。
様々な身体の不調は筋膜からきているかもしれませんよ?
昔に書いた記事にも筋膜に触れた内容があるので、こちらの記事も読んでみてくださいね!
1.筋膜に異常をきたす行為
❶動かない
人にとって動かないことはかなりのストレスとなります。
身体は動かさないと固まっていくばかりで筋膜もどんどん硬くなっていくのです。
通常、筋膜に含まれる成分は水溶性ゾルと呼ばれる性質で身体の形に沿って絶えず変化しています。
ところが、身体が拘束や静止状態が長く続くと脱水することで粘性が高くなりゲル状になりやすくなります。
また、ゲル状となると毒素や代謝物を保存する傾向を持つようになってしまうのです。
例えばゼリーを想像してほしいのですが、温めながらゼラチンを溶かし入れた液体の状態がゾル状と呼ばれ、通常の筋膜の成分となります。
これが冷やしながら安静にさせると、ゾル状だった液体は徐々にゲル状に変化し固体へ変化してきいます。
この状態が筋膜でいう異常な状態となります。
ドロドロに固まっているため、循環が悪く不純物が溜まりやすくなってしまうことが想像できると思います。
●動かないことで筋膜の成分はゲル状に変化する
❷動き過ぎる
先程、動かないことがリスクだとお伝えしましたが動き過ぎるということもリスクとなります。
まず、筋膜、筋の持続的な緊張は圧電変化を引き起こし、その部位に新たなコラーゲン線維を作成します。
これは、より大きな抵抗に対抗できるために筋膜を固くさせるのです。
例えば、机を作るときもぐらつく部分に部品を足して補強しますよね?
それと同じ感じです。
デスクワークでの姿勢不良や、引っ越し業者などの重い物を運ぶ仕事をされている方は、一部分の筋膜にストレスがかかり過ぎると異常を起こしやすくなります。
また、過労や栄養不良で筋は機能低下、トリガーポイント痛、萎縮を生じる可能性があり、周囲の組織にチキソトロビーや代謝物の毒性が増大していきます。
筋膜にだけではなく、その周囲にも不純物が溜まりやすくなるということです。
緊張は筋膜マニピュレーションやトレーニングでこの状態は改善され、筋として完全に機能するようになると言われています。
●動き過ぎても筋膜は硬くなる
2.筋膜をどのように治療していくか
筋膜を治療するには、問題となる異常部分を再解放し、体液の流れ、筋機能、神経組織との関連性を作り直すことが必要になります。
また、問題を引き起こす原因となる根本を見つけその部位も治療していくことが必要となります。
根本を治療しなければ、同じことの繰り返しとなってしまいます。
異常な姿勢でしか制御できていない身体を本来の自然な姿勢で身体を支持できるように再配列させる必要があるのです。
根本を見つけるにはやはり、専門家に相談するのがベストですが、一時的な効果を得るのであればセルフトレーニングもオススメです。
いつでもどこでも筋膜のケアをすることができるのが『マッサージガン』と呼ばれる機械です。
銃のような見た目で、先端をほぐしたい部位に当ててマッサージをすることができます。
筋膜を緩めることはグレープフルーツの皮を緩めることと同じです。
グレープフルーツはコロコロと転がすと壁が壊れることによって皮は柔らかくなり、絞りやすくなりますよね?
それと同様で筋膜も転がすような刺激やマッサージによって柔らかく変化していくのです。
是非、セルフトレーニングで筋膜のケアをやってみましょう!!
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参考文献