- 2021年12月1日
その肩の痛みはただの痛みじゃないかも!?肩峰下インピンジメント症候群とは?
今回は何かと痛みによって悩まされる肩関節についてのお話です。 年を重ねていくと、四十肩、五十肩というように肩の痛みに悩ま……
身体の痛みで悩まれる部位の代表に首、肩、腰があります。
これらの部位は慢性痛に移行しやすく、長く痛み続ける傾向にあります。
今回はその中でも肩の痛みに着目し、『上腕骨頭の上方化』がもたらす肩関節への影響について記載していきます。
肩関節は日常生活の中で非常に大切な役割を担っているので、肩が痛くて動かないことはかなりのストレスになっているはずです。
肩の痛みに悩んでいる人にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。
肩関節の特徴として、可動域が広く自由度が高い分、安定性の低い関節になっています。
動かしやすく使い勝手がいい関節ですが、ちょっとしたことで壊れやすい関節だといえますね。
そのため、様々な関節の中でも怪我が多い関節です。
関節としての安定性が低い分、他の組織で安定性を補っています。
他の組織とは、筋肉や靭帯、関節包といった関節構成体です。
肩関節を考えるときは、関節を考えるよりも関節の周りの組織も考えることが大切なのですね。
よく聞く、四十肩や五十肩は広義で肩関節周囲炎と呼ばれ、悩みの種となる障害となっています。
これらも加齢による退行変性や繰り返されるメカニカルストレスの積み重ねによる関節構成体の炎症が原因だと言われています。
なるべく肩周囲組織にダメージを与えないことが重要になりそうですね。
肩関節は上腕骨と肩甲骨、鎖骨から構成される関節です。
肩甲骨にある関節窩に上腕骨の骨頭がはまり込んでいます。
この上腕骨の骨頭が過剰に上方へ移動してしまうことで関節を壊してしまいます。
通常、骨頭は関節の下に潜り込んでいくように滑りながら動いていきますが、骨頭が上方化すると潜り込むように動くことが難しくなってしまいます。
こうなるとどんな恐ろしいことが起こるかというと、肩甲骨と骨頭が接触しやすくなり、軟骨がすり減るし、骨と骨に組織が挟まり込んでダメージを受けやすくなってしまいます。
インピンジメントと呼ばれる現象です。
肩関節を60度ほど曲げたところで一番接触しやすくなると言われているので、その周辺で違和感を感じる人は要注意です。
そうなることで肩に痛みが出るようになったり、動きづらくなったり、しまいには肩関節が変形してしまい手術が必要になるようになってしまう可能性も出てきてしまったりします。
原因は様々な要因があるため、絶対とは言えませんがいくつか紹介していきます。
棘下筋、小円筋、肩甲下筋は骨頭を下に押し下げる役割があります。
これらの細かい筋肉が機能を果たさず怠けている可能性があります。
これらの筋肉を鍛え直していくことが必要です。
三角筋、上腕二頭筋短頭、烏口腕筋、上腕三頭筋長頭、大胸筋は働きすぎると骨頭を上に押し上げ過ぎてしまいます。
これらの筋肉が緊張して硬くなってしまってないか確認する必要があります。
もし硬くなって固まってしまっていたとしたらマッサージでほぐしてあげる必要があります。
根本の解決にならないため、一時的な効果となってしまいますが調子が良くなるでしょう。
肩甲骨の動きは肩関節にとって非常に大切なので、肩甲骨のストレッチを続けることは肩関節全般の問題に対して有効です。
まず何かやってみようと思ったら肩甲骨周りのストレッチやマッサージをしてみるといいかもです。
過去に肩の記事を書いているので気になる人はチェック↓
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幼少期からサッカーを続ける→身体への興味が湧き理学療法士の道へ→総合病院に勤務→訪問リハビリへ転職|一般の方々の身体についての興味や知識の少なさに驚愕/低給料で十分な学びが得られない→心と身体の一般的な知識の共有、副収入を目的にブログを開設|心身共に健康的な生活を送ることができるような情報と良質な商品の紹介を発信していきたいと思います!●所有資格/理学療法士/JADP認定メンタル心理カウンセラー®︎
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