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【理学療法士向け】骨接合術後の運動療法で注意したいこと!!

今回は骨接合術後の運動療法についての内容です!

骨接合術後に運動療法をする際の配慮すべき点や注意点をまとめてみました!

初心に戻る気持ちで簡単にみていただけたらと思います。

こんな人にオススメ!

・基礎的な内容を復習したい人!
・初心に戻りたい人!
・術後のリハビリが上手くいかない人!

 

健康くん
健康くん
術後のリハビリって骨接合術後じゃなくても、思うように進んでいかないことがあるよね!
上手くいっている人はどんなことに気をつけているんだろう。

1.骨接合術とは?

骨接合術というのは骨を金属などの器具で固定して,骨折してしまった部分をくっつける手術です。

股関節では大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折などでORIFγネイルといった手術方法が選択されます。

このような骨をくっつける手術を骨接合術と呼びますが、デメリットも存在するようです。

それは、偽関節という合併症を引き起こしやすいという点です。

また、大腿骨頭の場合は骨頭壊死も合併症として挙げられます。

私たちセラピストは手術方法によってどのような合併症が起こりやすいのか把握しながら介入しなければなりませんね!

もし、いつもと違う違和感を感じた際は、すぐに主治医に相談する必要がありそうです!

 

2.術後の運動療法!

どんな原因疾患でもやるべき事は限られていますね!

最低限意識していきたい運動療法をまとめていきます。

基本的に術後の運動療法は骨折部位の安定化に配慮しながら疼痛を指標にして実施していきましょう!

 

❶皮膚、組織間の滑走

術後早期には手術によって侵襲の加わった組織のリラクゼーションと組織間の滑走改善を目的に低負荷での筋収縮を行うと良いです。

様々な運動方向へスリング様に徐重力肢位で行うと防御性収縮を引き起こす事なく、患者さんも脱力できるのでかなり効果的です。

手術も人の生体にとってはただの傷であり、当然のことながら傷ついた身体を動かす際は疼痛が生じてしまいます。

疼痛が引き起こされると組織が緊張してしまうことに加えて、患者さんも良い気持ちはしませんよね?

まずは組織のリラクゼーションから始め、そこから組織間の滑走改善を目的に組織を徒手的に動かしていきましょう!

ここで覚えて頂きたい点があります!

皮膚は他の組織に比べて早期に修復されてしまうため、より一層周辺組織との癒着を予防しなければなりません!

特に皮下癒着には注意が必要です。

術後は特に皮膚を意識して動かさないと、癒着してしまうリスクが上がってしまうのですね!

術後早期は創部に加わる緊張に配慮しながら、関節運動を妨げない方向へ皮膚を誘導し、運動療法を実施することも良いでしょう。

まずは組織のリラクゼーションを!
組織間の滑走が重要だが、特に動かしていきたいのは皮膚である!

 

❷関節可動域訓練

可動域訓練は基本、周囲筋のリラクゼーションが得られた状態で損傷組織への負担の少ない運動から始めます。

術後早期は筋出力が低下しているため、基本的に自動介助での運動が望ましいです。

いきなり他動運動や自動運動を行うと、疼痛が強くなることに加え、代償動作が出現しやすくなるため、目的とする筋の運動が得られにくく、誤った運動学習を促進することとなるためです。

基本動作の獲得にどれくらいの可動域が必要なのかを把握しながら目標を設定することが大事です。

周囲組織のリラクゼーションが得られた状態で負荷の少ない運動から行う!
他動運動より自動介助運動で行う!
どれくらいの可動域を獲得するか目標を立てる!

 

❸筋力強化訓練

筋力強化訓練は可能な限り迅速にCKCでのプログラムを実施することが一般的です。

一方でOKCによる低負荷での抵抗運動は疼痛をコントロールしやすく、過重練習に先立ち、分離運動を習得させるために有用です。

荷重訓練をするときは、各関節にどれくらいの荷重量がかかるのかを考えながら進められると、安定した立脚期へ繋げることができますよ。

●基本的に荷重位でCKC運動を行う!
●疼痛をコントロールしたい時はOKC運動で負荷量を調整する!

 

股関節に関してはこちらの記事を読んでみて下さい!

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3.まとめ

術後の運動療法で注意したい点は分かりましたでしょうか?

かなり初歩的な内容ですが、改めて確認すると何か気がつくこともあったかもしれません!

現在はクリニカルパスの導入によって、術後プロトコールが定められており、それに従ってセラピストがリハビリを進めていきますが、それだけがセラピストの役割ではありません。

必ず、プロトコール通りに進まない患者さんもいるはずなので、そういった場合に常に主治医を中心として連携をとり、パスに乗り切れない症例については、適宜相談することも重要だと言われています。

荷重時期の検討や、荷重量は大変重要な変化となるのでしっかり相談していきたいですね。

 

参考図書はこちら↓

 

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