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【理学療法士向け】これをなくして運動を語るな!運動を語るには必要不可欠なCOGとCOPと呼ばれる2つの点と先行随伴性姿勢調節とは?

今回は運動を考える上で非常に大切な二つの点についてまとめていきます。

日々臨床をする中で動作分析や治療介入の中でCOPCOGという点と先行随伴性姿勢調節は必ず考えますよね?

人の運動を語るにはこの点と機能ををまずは理解していないといけませんね!

今回も簡単にまとめていきたいと思います。

⚠︎こんな人にオススメ!

・COPとCOGを初めて聞いた!

・動作分析が苦手な人!

・運動についてもう一度復習したい!

 

健康くん
健康くん
今更だけど、COPとCOGって何だっけ?

1.COP(床反力)とCOG(身体重心)について!

COGとは身体重心と呼ばれ、上半身重心と下半身重心に分けられます。

上半身重心は79胸椎に存在しており、下半身重心は大腿骨の中点と中上23の間といわれています。

その上半身重心と下半身重心の中心にくるのが身体重心とよばれます。

人によって上半身の長さ、下半身の長さは異なるので重心の位置も異なります。

なんとなく見た目で上半身重心と下半身重心を見抜き、おおよそでどの人がどこに身体重心があるのかを考えましょう!

次にCOPとは床反力と呼ばれ、床が身体を押す圧力の中心点とよばれます。

いわば重力による力の反作用となっている力のことですね。

COPは床を強く押した方に移動していきます。

踵上げをする際は踵からつま先へ力は移動するのでCOPもそのように移動するわけです。

つま先で床を下に向かって押し出し、結果として床からの反作用が身体を上に押し上げるため、踵が上に上がっていきます。

COPがどのように動いているのかを考えると、どのように動いていくのか分かりやすくなりますね!

●COGとは上半身重心と下半身重心の中心に存在する身体重心のこと!
●COGは人によって場所が異なる!
●COPとは重力による力の反作用!
●COPの軌跡で動きが分かる!

 

2.COGとCOPの位置関係がもたらす身体の影響とは!?

通常COGCOPが一致している際は、作用反作用の力がつりあうので、物体は止まったように見えますが、COGCOPにずれが生じると物体は途端に動き出すのです。

それはつりあっていた力に差が生まれるので、強い力が働く方向へ動き出します。

ここで考えて欲しいのは運動量の保存です。

止まった物体には常に作用反作用の力が保存されてしまいます。

動いていれば、力は分散されるため物体に常に力が保存されるようなことはありません。

HAT戦略を思い出してください。

あれは身体重心を足部からの床反力と一致させるような動きになるので骨支持となるので筋肉的には楽ですが、骨や骨周囲には大きな力が保存されてしまいますね。

これが力を身体内に保存してしまう悪い例になります。

また、普段の立位姿勢や座位姿勢は一見止まったようにみえますが、COPは細かく揺れ動いているため、姿勢保持も立派な運動であり、身体の一部分に力が常に保存されることはありません。

このようなことを考えるとCOGCOPを一致させるような安定し過ぎた運動は負荷が保存されやすくなり、逆に身体に悪影響を与えやすくなってしまうということが考えられますね。

今までいいと思っていたその動きは知らぬ間に身体の一部分に負荷を保存させてしまっているかもしれませんね!

●COPとCOGの一致で物体は静止する!
●物体は静止すると運動量保存の法則により重力と床反力の力が体内に保存される!

 

3.APAと呼ばれる先行随伴性姿勢調節とは!?

体幹にはAPAと呼ばれる先行随伴性姿勢調節というシステムがあります。

これは急に身体重心が移動しても前もってその動揺を抑制してくれる最強のシステムなのです。

人形の腕を振ると振った方向に人形は倒れてしまいますが、人が腕を振っても人は倒れませんよね?

これがAPAによる姿勢制御であり、腕を振ることによって生じる力を体幹の力で打ち消しているのです。

腕を振った時、COGは振った方向に移動しますから、普通だったらそのまま重心が傾いた方向に倒れていきます。

しかし、APAと呼ばれる機能が働くと、COGが動く前にCOPが先回りして重心の動揺をカバーする方向に動くのです。

そうするとCOPによって身体の傾きを止める方向に力が働くので身体は静止します。

前もって力を調整してくれるなんて凄すぎるシステムですよね!

これは上肢だけでなく、下肢活動であってもAPAが働いてくれます。

常に動き回っている人間の身体には必要不可欠なシステムであると感じますね。

しかし、この機能を低下させてしまう要因があります。

 

外部の固定された物に掴まるといった安定し過ぎた姿勢

人間のバランスを整える上で大切なシステムなのに、外部で安定させてしまったらそれは機能低下してしまいますね。

平行棒内や杖を使って歩行訓練をする際は、過剰に手すりや杖を握って身体を安定させるのはAPAを低下させてしまいますね。

身体機能高い方には適度に支持物を使わせる必要があります。

評価ミスで過保護にしてしまうと逆に患者さんの機能を低下させてしまうかもしれません!

 

極めて不安定な場所での運動

不安定な場所ではAPAのみでは制御しきれないのでAPAの機能は低下してしまいます。

治療介入をする時は、その方の運動機能に合った環境下で治療することが大切です。

支持物がないと立位保持ができない方に対して、無理やり独歩で歩かせるような訓練や、タンデム歩行のような難しい歩行させるような訓練は難易度が合っておらず、患者さんの機能を逆に低下させてしまうかもしれません!

 

上肢運動を伴わない、静的座位

座位は支持基底面が大きく、元から安定した姿勢なので上肢の運動を加えないとこのシステムが働かないようです。

よく病棟では車椅子にずっと座らされている高齢者の方をみますが、これは徐々にAPA機能を低下させていく要因になります。

 

身体内部において努力的過剰活動筋活動による固定部位が存在する場合

身体内部に固定部位があると柔軟にCOPが移動できず、このシステムも上手く働きません。

身体が硬い人や緊張状態での運動は良くないってことです。

できるだけ、身体が柔らかくリラックスした状態で運動することが非常に大切です!

 

この他にも、APAを低下させてしまう要因は存在しますが、APAを考えながら患者さんを見ることは大切ですね!

 

参考文献はこちら↓
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