1.女性ホルモンについて
ホルモンと聞くと、なかなか分かりにくいイメージがありますが、体の中で生成させる物質で、体内の中を調整したりコントロールする働きがあります。
女性の身体には、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンを持っており、月経の周期を管理したり調整するための物質です。
これらはホルモンバランスに大きく影響しており、卵巣で生成されます。
2つの分泌をコントロールするのが、脳内の視床下部と下垂体でここから卵巣にホルモンを出すように指令がいくと、卵胞からホルモンが出る仕組みとなっています。
「エストロゲン」は、整理後から排卵前までに分泌されて、卵巣内の卵胞を発育させて排卵を抑制させたり、子宮内膜を厚くする働きがあります。
「プロゲステロン」は、排卵後から生理までの間に分泌されるホルモンで、受精卵が着床しやすくしたり、妊娠を維持ししやすいように体温を挙げたりする働きを持っています。
これら2つの女性ホルモンがうまく機能しない場合に、ホルモンバランスの乱れが発生します。
双方のホルモンの分泌量が正しく分泌されなかったり、増加しなければいけない時期に減少したりする状態となってしまいます。
ホルモンバランスが乱れると、様々な不快な症状が現れてきます。
正常な月経周期とならずに、周期が長かったり、短くなったりします。
また、月経量が多い・少ないなどの異常な状態となります。
これらの状態が続くと、排卵がうまく起こらなくなってしまい、不妊の原因にも繋がってしまいます。
又、異常な分泌量により強い月経痛や不正出血などを引き起こすこともあります。
その他、肉体的や精神的な不快な症状も現れます
ホルモンバランスの変化によって、頭痛や腰痛、便秘などの症状、イライラや不定愁訴、やる気の低下、自律神経失調症などの症状が起こります。
そのほか、加齢によるエストロゲンの分泌の減少によって、のぼせやめまい、動機や発汗などという更年期障害の症状も現れてきます。
2.ホルモンバランスが乱れる原因!
ホルモンバランスの乱れの原因には様々な理由が考えられます
脳の視床下部はストレスに弱いので、過度なストレスがかかると指令がうまく伝わらずに、卵巣から正常なホルモンが出せなくなります。
また、生活習慣の乱れにより、視床下部の機能が弱まることにより、不健康な生活を続けているとホルモンバランスは崩れます。
また、卵巣に病気を持っている場合も正常に機能しなくなる場合もあります。
ホルモンバランスの乱れを改善するためには、生活習慣を改めて、ストレス発散を心掛ける必要があります。
不快な症状が現れた場合は、無理せずに産婦人科などの医療機関に受診することも重要となります。