自律神経って聞いたことがあるかと思います。
自律神経は無意識のうちに呼吸をコントロールしたり、心臓を動かしたりと生きる上で大切な役割を持つ神経です。
生命を自律的にコントロールする神経だということです。
そして、この自律神経を整える事が人生の質を決めるほど重要だと近年言われることが多くなってきました。
自律神経が整っている人ほど、健康的で活動的であり、自律神経が乱れている人ほど、不健康で活力の無さが目立ちます。
身体が最も良い状態で機能するのは、交感神経と副交感神経が両方高いレベルで活動する時だといわれています。
バランス良く働いているだけでなく、どちらも高いレベルを保つ事が重要です。
どちらかが優位であっても、自律神経の活動の高さとバランスがもっとも理想的な状態にある時が1番良いのです。
どうしたら自律神経の活動レベルを上げられるのか?
どうしたら自律神経を整えられるのか?
そんな疑問を解決していこうと思います!
自律神経をマスターして毎日活き活き生活していきましょう!
1.自律神経で分かる!病気になりやすい人の特徴とは?
自律神経の状態によってどういった人が病気になりやすいかが分かります。
まず、交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動がレベルが極めて低い状態が続いている人は病気になりやすくなると言われています。
常に緊張状態にあり、交感神経が一方的に働いてしまっている状態です。
逆に副交感神経活動レベルが高い状態が続くと抑うつ状態になり、うつ病になりやすくなるといいます。
はたまた、どちらも活動レベルが低い場合は疲れやすく、やる気も起きない、健康状態もかなり悪い状態になってしまうそうです。
なんだか分からないけど疲れやすい
いつでも眠い、なんかやる気が出ない
動く気が起きない
そんな人は交感神経と副交感神経の活動レベルがどちらも低下してしまっているかもしれません。
いつでも元気
やる気がみなぎっている
気持ち良い疲れで清々しい
そんな人は交感神経と副交感神経の活動レベルがどちらも高く、健康状態は最高に良い状態といえるでしょう。
自律神経はバランス良くするだけでは不十分です。
どちらも働きやすくなるように活動レベルを高いまま維持できるように鍛えていく必要があります。
これほど健康状態を左右する自律神経ですから、この自律神経バランスを自由自在にコントロールできるとしたら健康をコントロールできるということになるでしょう。
自律神経をコントロールする方法は『ゆっくり』を意識することです。
ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる
そうすると下がりがちな副交感神経活動レベルが上げることができます。
通勤ラッシュ時の人々をみると、余裕がなくセカセカと動いている様子が目立ちます。
それでは朝から余裕がなく、交感神経の活動レベルが高まるばかりなのです。
1日の始まりで重要な時間な朝こそ余裕を意識して『ゆっくり』と動きましょう!
●交感神経が過剰に働き、副交感神経の活動が低下すると病気になりやすくなる!
●副交感神経が過剰に働き、交感神経の活動が低下するとうつ病になりやすくなる!
●交感神経と副交感神経の活動レベルを両方上げていくことが重要!
●下がりがちな副交感神経を鍛えていくことが重要であり、鍛えるには『ゆっくり』を意識すると良い!
2.副交感神経の活動レベルが身体に及ぼす影響について!
男女で自律神経の不調が起きやすくなる時期は異なります。
男性は30歳を超えたあたりから、女性は40歳を超えたあたりから体力がガクッと落ちていきます。
この時、同時に機能がガクッと落ちていくものがあります。
それは副交感神経活動レベルです
これから考えると、体力と副交感神経の活動レベルは何か相関がありそうですね。
体力の低下=副交感神経活動レベルの低下ということができそうです。
また、副交感神経活動レベルが低下すると、血管の老化が進み、免疫力も低下し、身体は病気になりやすくなることに加えて、人生の質は10年で15%低下すると言われている
副交感神経の活動は身体に多大な影響を与えていることが分かります。
そうなると副交感神経活動レベルを高めることが最高の健康法と言えそうです。
よく季節の変わり目は体調が変化しやすいといわれることがありますよね?
気圧だけでなく自律神経の機能が低下することも要因の一つです。
夏は副交感神経が優位、冬は交感神経が優位となります。
冬は血流が関係してきます。
寒いと身体を温めようと交感神経が働き、血流を多くする働きが生じます。
夏は逆です。
また、免疫機能にも大きな影響を与えます。
交感神経が優位となると顆粒球が多くなり、副交感神経が優位となるとリンパ球が多くなるといわれています。
秋、冬は交感神経が優位になりやすくなるのでリンパ球が減少し、ウィルスや細菌への抵抗力を下げてしまうことになります。
だからこそインフルや感染症にかかる人が冬に近づくにつれて多くなっていくのです。
逆に副交感神経が優位になりやすい春〜夏にかけてはうつ病などのメンタルの病気が増えるといわれています。
副交感神経の活動は免疫系にも大きな影響を与えているとは驚きですね。
とにかく副交感神経の活動レベルの低下は身体に様々な影響を与えやすいので注意が必要ですね!
●副交感神経の活動レベルが低下すると血管の老化や免疫機能の低下を引き起こす!
●副交感神経の活動レベルを上げることこそ最高の健康法である!
3.自律神経バランスを整える
①腸活
腸の役割は栄養を吸収することです。
腸活が悪い人は栄養の吸収が上手くいかず、栄養分の残った食事が腸の中で腐敗していきます。
腐敗した余った食事は毒素を排出し、腸内細菌のバランスを悪化させるとともに血液も汚していくため、色んな臓器を少しずつ傷つけていくことになるのです。
これが腸から不健康を引き起こす負のスパイラルとなります。
一番は、腸内環境を良くする乳酸菌を多く摂取し、善玉菌を増やすと自然に腸内環境が整い、自律神経のバランスも整っていきます。
1日3回ご飯を食べて腸を刺激することも大切です。
噛むことで脳が刺激されるので、できるだけ噛んで食べるものが良いです。
時間がない方は最低でも、コップ一杯の水とバナナやパンだけでも食べてみましょう!
過去の記事で腸について記載しているのでぜひご覧ください!
②余裕を持った生活をする
不安や恐怖、イライラは交感神経
余裕、安心は副交感神経
日本人はいつもせかせか動き過ぎです。
心に余裕を持つと副交感神経の活動が高まると言います。
まずは30分余裕を持って行動してみましょう。
早起きはとても良い効果が期待できます。
朝は自律神経のバランスが最高に高まった状態です。
目的を持って早起きをして優雅な朝を満喫してみましょう!
③お酒を飲む時は、飲んだ量と同じくらい水を摂る
お酒は交感神経を刺激し続けてしまいます。
毒を出す過程で水分が使われるため、脱水を引き起こしやすい状態とも言えます。
脱水もまた交感神経を刺激し続けます。
そのため、お酒を飲むときはお酒と同じ量の水分を摂取し、脱水となることを防ぎましょう!
④夜の散歩
朝よりも夜の心地よい時間帯にリラックスできるように気持ちよく散歩すると良いです。
激しい運動よりも、軽く息が上がるような形で運動ができると良いです。
⑤四つのストレッチ
自律神経のバランスを整えるためには、筋肉の屈筋と伸筋をバランス良く伸ばすことが重要です。
よく、もも裏を伸ばすような関節を曲げる筋肉である屈筋だけを伸ばすストレッチをやる人が多いですが、自律神経を整えるという目的では大間違いです。
どちらか一方をストレッチしてしまうと、筋肉に送られる血液のバランスが崩れ、結果的に筋肉の協調性が失われます。
ストレッチをするなら屈筋と伸筋をバランス良く伸ばしましょう。
❶手先を持って外側に倒す
❷手先を持って横に伸ばす
❸座って肘を抑えて手首を回す
❹膝の上に足を持ってきて、足首を回す
⑥呼吸
深呼吸をすると副交感神経が優位になります。
呼吸で簡単に自律神経はコントロールすることができます。
深呼吸であれば誰にでも簡単にできますから、少し体が疲れているときは呼吸を整え、心を一度落ち着かせてみましょう。
リラックスする気分になれば副交感神経は活動レベルを上げてくれることでしょう!