筋膜について詳しく知らない方はこちらから↓
1.スーパー・フィシャル・フロントライン(SFL)とは?
スーパー・フィシャル・フロントライン(以下SFLと略す)は身体の前面を覆う筋膜の繋がりのことを言います。
胸鎖乳突筋ー胸骨筋ー腹直筋ー大腿四頭筋ー前脛骨筋、長趾屈筋ー足趾骨背面
このようにして筋肉と筋肉が筋膜として繋がりをもっています。
足趾から骨盤までと、骨盤から頭までの二つの部分からなり、立位の状態で身体を仰け反らせるような姿勢を取ると、より強固に統合された筋膜の1本の連続ラインとして機能します。
2.SFLの姿勢機能とは!?
SFLの全身的姿勢機能は、筋膜のバックラインとバランスを取ることで、胸郭や顔を持ち上げるように上から張力で支えています。
バックラインと上手く連携を取ることで、立位姿勢を安定化させています。
どちらか一方に問題が起こると姿勢は大きく崩れることになります。
例えば、SFLが縮んでしまっていると頭は垂れ下がり、胸は縮み猫背となり、典型的な背中が曲がった悪い姿勢に近づいていきます。
そんな姿勢になるのは嫌ですよね?そのような姿勢になった自分を想像してみて下さい。
呼吸はしにくいし、肩は凝るし、頭は重く感じるようになることでしょう。
そんな姿勢で日々の生活は楽しめそうですか?
また、身体の前面を飾る柔らかく繊細な部分を防御するとともに、お腹の中にある内臓を保護する役割も持っています。
ヒト独特の立位姿勢は最も脆弱な部分を全て迫りくる世界に向けています。他の四肢動物はお腹が下を向いており、攻撃から守れるように保護しています。何故、人は弱点を攻撃を受けやすい前側に持ってきたのか不思議ですね。
とにかく、内臓を守るためにもこの筋膜は正常に保っておく必要があるでしょう。
3.SFLの運動機能とは!?
SFLの全体的運動機能は、体幹と股関節の屈曲、膝関節の伸展、足関節の背屈です。
いわゆる、長座大前屈の姿勢がSFLの運動機能となるわけですね。
この運動機能が異常に働くようになると、異常な姿勢パターンが作られます。
足関節の底屈制限、膝関節の過伸展、骨盤前方偏位、肋骨前方位による呼吸制限、頭部前方偏位姿勢
などが挙げられます。
こんな姿勢にならないように気をつけていきましょう!
SFLはSBLとバランスを保つことで大きな効果を発揮する筋膜なのでSBLについても今後詳しく説明していきます。
|