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【理学療法士向け】膝関節の組織解剖学!関節包と半月板のまとめ!

こんにちは!

今回は理学療法士向けに膝関節の組織解剖学のまとめです!

論文や参考書に書かれていた関節包半月板についてまとめてみました

組織解剖学の知識は、臨床スキルを上げていくための基盤となってますので知っておいて損はないかと思います

 

こんな人にオススメ!

・膝関節について今一度知識を整理したい!

・膝関節の触診が苦手!

・膝関節の患者さんで治療に難渋してる!

 

1.膝関節と関節包

関節包は大きく分けて前方、後方、外側、内側に分けられます.

それぞれの関節包が役割を持ち、膝関節の安定性を補助しています.

①前方関節包

膝蓋骨辺縁と膝蓋靭帯に付着した、膝関節前方に位置する関節包のことです.

大腿四頭筋と膝蓋支帯繊維によって補強されています.

膝蓋支帯は外側膝蓋支帯と内側膝蓋支帯に分かれ、前者は外側広筋、腸脛靭帯、後者は内側広筋を覆う結合組織の延長とされています.

これらの結合組織は最終的に広範囲に連結しており、前方関節包が膝関節に及ぼす影響が強いことが分かります.

膝関節の中で一番広範囲の関節包になっています.

②外側関節包

膝関節外側に付着する大腿骨と脛骨の外側を連結させた関節包のことです.

外側側副靭帯外側膝蓋支帯腸脛靭帯で補強されています.

筋肉による補強では、大腿二頭筋、膝窩筋、腓腹筋外側頭が関わっています.

③後方関節包

斜膝窩靭帯弓状膝窩靭帯で補強されています.

斜膝窩靭帯は半膜様筋と大腿骨外側顆の間を走る靭帯です.

脛骨が大腿骨に対して相対的に外旋しているときに膝関節完全伸展にて緊張します.
スクリューホームムーブメントの最終域で緊張していく靭帯ですね.

となると、脛骨の外旋が上手く生じないと靭帯として機能せず、不安定となってしまうでしょう.

弓状膝窩靭帯は腓骨頭と脛骨後面から大腿骨外側上顆に付着する靭帯のことです.

この靭帯は膝窩筋、腓腹筋、半膜様筋腱によって補強されています.

これらの補強している靭帯や筋、後方関節包が膝の過伸展を制限しています.

 

関節包のみを考えるだけでなく、それらを補強している靭帯や筋肉が何なのかを理解できると良いでしょう!

今一度解剖学の教科書を広げて基本的な筋の走行や靭帯の走行を確認してみましょう!

●前方関節包、後方関節包、外側関節包、内側関節包に分けられるためそれぞれの位置を把握しよう!
●関節包は靭帯や筋による補強がある!
●補強している靭帯や筋の走行は覚えておこう!

2.膝関節と半月板

半月板は外側半月板と内側半月板に分けられます.

半月板は膝にかかる全荷重の5割を支持するともいわれているので、膝関節にとって非常に大切な機能を持ちます!

基本的に半月板の移動は関節運動や筋収縮に伴い受動的に行われるといわれています.

前方移動を引き起こすのは大腿四頭筋の収縮大腿骨のロールフォワードに伴う張力だと言われています.

大腿四頭筋は両側半月板に付着しているため、筋収縮によって前方へと引き出すことが可能になります.

よって膝関節伸展によって半月板は前方へ移動するということになります.

また大腿骨のロールフォワードによる半月大腿靭帯の張力が半月板を後方から押し出します.

よって半月板は前方へ移動するということになります.

後方移動は内側半月板の場合は半膜様筋、外側半月板の場合は膝窩筋の収縮によって引き起こされます.

前方移動の場合、大腿四頭筋が両側に付着していましたが、後方移動ではそれぞれの筋がそれぞれの半月板に付着しているために、片方ずつになっています.

膝関節の自動運動に伴う半月板の移動はこれらの筋がより安定化させるために役立っているといわれています.

ちなみに内側半月板に比べ、外側半月板の方が移動量は多いと言われています.

これは内側半月板が内側側副靭帯と結合しており、より強固に固定されているため移動しにくいからです.

 

膝関節の自動運動に伴う半月板の移動は非常に大切です.

それはなぜかというと、半月板の損傷につながるリスクがあるからです.

半月板は刺激や外傷に対して肥厚しやすく、疼痛を生じやすく、血液供給に乏しく再生能力が低いのです.外周縁は血液供給がありますが、内側縁はほとんど血液供給がなく滑液によって栄養供給されています.

意外と繊細な組織ですね.

そんな繊細な組織である半月板は、スムーズに移動できないと簡単にロッキングを引き起こし損傷してしまいます.一度損傷すると再生能力が低いため、なかなか治らず、手術療法を選択せざるを得ない状態となるのです.

一応、治療としてまずは安静、抗炎症薬等の服薬、等尺性収縮運動等の運動療法があります.

治療が困難となると手術療法となり、外側縁の損傷の場合は縫合術が選択され、内側縁の場合は切除術が選択されるようです.

とにかく、膝関節と半月板を考える時は、どの筋肉がどの半月板を動かすのかは最低限把握しておきたいですね!

●半月板は前方と後方に移動する!
●前方移動は大腿四頭筋の収縮、ロールフォワードによる張力によって引き起こされる!
●後方移動は半膜様筋が内側半月板、膝窩筋が外側半月板を移動させる!
●半月板の移動が半月板損傷のリスクを軽減させる!

 

参考図書

 

 

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